「試着した時はいいと思ったのに…」を 繰り返さないための3つのチェックポイント

「試着した時はいいと思ったのに…」を 繰り返さないための3つのチェックポイント

かかとの靴ずれを防ぐためには?多くの人が見落としている3つの重要ポイント 読む 「試着した時はいいと思ったのに…」を 繰り返さないための3つのチェックポイント 1 分

 

足入れが楽な靴≠歩きやすい靴

「柔らかくて締め付けもなくて、今度こそ痛くならなさそう。」
そう信じてパンプスを買い替えては結局靴擦れや指先の痛みに悩まされ、履けない靴が靴箱を圧迫している。

そんなパンプスあるあるなお悩みを抱えているAさん。
実際にお手持ちの靴を見せていただくと、インソールもアッパーも足あたりの柔らかい素材のものを吟味して選んでいるのが伝わってきました。

しかし、残念ながら足幅や踵幅が広すぎて、足を本来あるべき位置に留めることができていませんでした。
さらに足を支えるのに重要な踵の芯まで柔らかいため脱げやすく不安定だったため、残念ながらそのパンプスを気持ちよく履けるようにするのは難しいという判断になりました。

このように、ご自身の足に靴がフィットした感覚を知らないため靴選びの指標がなく、苦労されている方はとても多いです。
特に日本人の場合は足と靴が一体化した感覚に慣れていない方が多く、緩めを選んでしまいがちな傾向があります。 (靴ひもを緩く結んだスニーカーをスポッと履いてそのまま出かけられる方も未だに多いですよね…)

今回は、そんな失敗を減らすための3つのチェックポイントをご紹介します!

プレーンパンプスには靴ひもやベルトのような調整パーツがありません。
そのため、スニーカーなどと比べてフィッティングはかなりシビアです。
ぜひお手持ちのパンプスをチェックして、今後の靴選びにお役立てください!

 

ご試着の際、最初に確認していただきたいのは、履き口トップラインの適合です。

履き口トップラインがフィットしていないと、足が入りこむことが想定されていない狭いスペースにまで前滑りしてしまいます。
結果、縦の寸法が適正であったとしても指先が圧迫されて痛む、踵に隙間が空いて浮いてしまうといった問題の原因になります。

履き口トップラインの適合をチェックするには、まずパンプスに足を入れ、踵側にピタッと合わせます。
このときの足の位置を歩行中もキープできるフィット感を目指します。

足の位置を合わせたら、履き口トップラインにどの程度隙間があるかチェックします。
理想は手の人差し指の指先が引っ掛けられ、弾くと張りのある音がするくらいです。

指先〜第一関節までの3分の1程度がするっと入ってしまうようだとルーズ、指が全く入らず食い込んでしまうようならタイトという判断になります。

適正な状態に近づくようにお靴のサイズや幅を見直しましょう。 幅の展開がなく、サイズを下げると指先が詰まってしまう場合は、滑り止め中敷きも有効です。 

 

・チェックポイント2:アキレス腱周辺の隙間

足の長さに合わせてサイズを選び、履き口トップラインをフィットさせれば多くの場合は靴の中で足が正しい位置で安定します。
しかし、足の特徴と靴の設計のギャップによってはそれでも踵の後ろに隙間ができてしまう場合があります。

特に足の指が長めの方、足幅が広くそれに合わせてサイズアップしている方は要注意です。
なぜなら、靴の設計に対して踵の後ろから足趾の付け根までの長さが短くなりやすいからです。

ヒールの高い靴は踵から足趾の付け根まで中底がスロープ状になっています。 設計上の足趾の付け根の位置より手前にとどめることができない構造になっているため、自ずと足は前に押し出され、踵に隙間ができてしまいます。

購入後に解消するのは困難な問題です。
靴自体を変更するか、靴の前側を伸ばす加工を行うのを前提としてサイズを下げるなどの工夫が必要になります。

判断が難しいため、不安なときは専門的な知識が豊富な販売員に相談するのがおすすめです。

 

・チェックポイント3:踵周り両サイドの隙間

パンプスという不安定な履物において、踵の強度と適合はとても大切です。
踵の芯の重要性とチェックポイントは前回のブログでご紹介しておりますので、ぜひあわせてご覧ください!

せっかく踵のしっかりしたパンプスを選んだとしても、隙間があいていると把持力が弱くなってしまいます。
さらに歩行時に踵の軸のぶれを制動する力も弱くなってしまい、綺麗で快適に歩くことが難しくなってしまいます。

踵の大きさはメーカーやモデルによって差が大きく、サイズや幅表記だけで判断するのは難しいです。

また、こちらも後からの調整が困難な部位ですので、ご試着の際は前回ブログのチェックポイントと合わせて入念なチェックをお勧めします。

 

おわりに

今回は当店のサロンでも確認しているフィッティングのポイントを3つご紹介しました。

実際のカウンセリングではお足の特徴や歩き方、足感覚やお悩み等に合わせてさらに詳しく分析してご提案しています。
靴のご用意だけでなく、今後の靴選びに役立つ情報をたくさん持ち帰っていただけるよう努めています。 文章ではわかりにくい部分も詳しく解説させていただきますので、ご興味を持っていただけましたらぜひご予約の上ご来店ください!

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